追わない媚びない執着しない男の心理と執着を手放す方法

目次

追いかけた分だけ、きれいに遠ざかっていった

深夜1時。
送ったLINEを、たぶん40回は見返してた。
既読はついてる。返事は、ない。
絵文字、余計だったかな…

20代の頃の僕は、好きになった相手に全力で好意を出すのが誠実さだと信じてた。
連絡はこまめに。誘いは断られてももう一度。相手の予定に合わせて、自分の週末は空けておく。
それで3人連続、まったく同じ終わり方をした。
最初は向こうから話しかけてくれてたのに、いつのまにか会話が僕発信だけになる。

好意の量ではなく、向け方が結果を変えてる

追って逃げられるのは、気持ちが足りないせいじゃない。むしろ供給が需要を上回ってる状態。
人間は、いつでも手に入るとわかった瞬間に、そのものへの評価をじわじわ下げていく。悲しいけど、これはもう仕様みたいなもの。
好意そのものが嫌われてるんじゃなくて、好意の受け取り方を相手が選べなくなってることが嫌がられてる。ここを取り違えると、優しさを増やせば増やすほど沈む。

フォロワー30万人の彼女に、グサッとやられた話

一緒に仕事をしてきた女性インフルエンサーがいる。DMは毎日パンパンで、開くのも面倒だと笑ってた人。
収録終わりの雑談で、こんなことを言われた。
毎日おはようって送ってくれる人の名前は、正直ひとつも覚えてない。でも一度だけ的確な感想をくれて、その後まったく連絡してこなかった人のことは、半年経っても覚えてる、と。
グサッときた。あの時の僕、完全に前者だったから。
接触回数が好感度を押し上げるのは、相手が最初から自分に興味を持っている場合だけ。無関心な相手に回数を積むと、印象ではなく雑音として処理される。この勘違いをしてる男、体感でかなり多い。

追わない男が持ってる前提は、テクニックじゃない

選択肢の数が、そのまま余裕の量になる

余裕がある人は、性格が穏やかなんじゃない。単純に、その人がいなくても人生が成立するように組んであるだけ。
仕事が面白い。通ってるジムに顔なじみがいる。今週末も来週末も、誘われてる予定がある。
この状態で恋愛をすると、返信が半日遅れても気づかない。気づかないから、焦った文面を送らない。送らないから、相手には余裕として映る。
逆に、その人しかいない状態で恋愛を始めると、どれだけ演技しても漏れる。1件の通知に人生の全部を賭けてる人間の目つきは、隠せないんだよね。

媚びないは冷たさじゃなくて、正直さのこと

媚びない男を、意見を言わない男や返事をそっけなくする男だと勘違いしてる人が多い。まったく違う。
媚びないというのは、嫌なものを嫌だと言えて、行きたくない店に行きたくないと言えて、それでも相手が離れなかったときに初めて安心できる、という順番を守れること。
僕の後輩に、デート中ずっと相手の好きな映画に合わせ続けた男がいた。半年後に言われた言葉が、あなたが何を好きなのか最後までわからなかった。
好かれるために自分を消すと、好かれる対象そのものが消える。ここだけは、絶対に譲らないでほしい。

好意を隠すことと、追わないことは別物

ここ、ほんとに多くの人が踏み外す。
追わない男になろうとして、好きだという事実まで隠してしまう。無関心を装って、褒めるのもやめて、感情を出さない。
それ、ただの他人です。
好意は出していい。むしろ、伝わってないと何も始まらない。出したあとに、相手の反応で自分の態度をコロコロ変えないというだけの話。
好きだと伝える。断られる。それでも普通に接する。この一連が成立する男を、周りは余裕があると呼ぶ。
隠す人は臆病に見えるし、伝えたあと急に距離を詰める人は重く見える。伝えて、そのまま平常運転。ここが着地点。

執着の正体は、愛ではなく損したくない気持ち

これは書くのが少し怖いけど、断言する。
別れた相手を諦めきれないとき、その多くは相手を失うことがつらいんじゃない。選ばれなかった自分を認めるのがつらい。
かけた時間、飲み代、削った睡眠、飲み込んだプライド。全部が無駄になったと認めるくらいなら、まだ可能性があると思い込んでいたほうが痛くない。
本当に好きなんだって、自分に言い聞かせてない?
ここに気づいた日、僕は一人で天井を見ながらしばらく固まってた。愛だと思ってたものの半分が、回収したい気持ちだったなんて。

演技の余裕は、だいたい3週間でバレる

行動は追ってないのに、頭の中は24時間その人

追わないほうがいいと知ったあと、多くの人がやるのが我慢作戦。連絡を絶ち、既読をつけずに放置し、誘いも自分からは出さない。
でも頭の中では、朝から晩までその人のことを考えてる。相手のストーリーが更新されるたびに心臓がざわっとする。
行動は止まってるのに、心は全力疾走。この状態を、僕は空回りの余裕と呼んでる。
そして必ず、限界がくる。3週間くらい耐えた男が、深夜に長文を送って全部終わらせる場面を、何度も見てきた。

既読無視をやり返した後輩の末路

チームにいた後輩が、駆け引きの本を読み込んで実践したことがある。相手からの連絡を丸2日放置するというやつ。
放置してる間、彼はスマホを裏返して机に置き、10分おきに表に返してた。仕事にならない(笑)
2日後、彼が返信すると、相手からは短い一言。もう別の人と会うことにしたので、と。
はぁ…。
駆け引きは、余裕がある人がやると効く。余裕がない人がやると、単なる自傷行為になる。順番が完全に逆だった。

執着を手放すために、実際にやったこと

追いたくなる引き金を、紙に書き出す

連絡したくなる瞬間には、必ずパターンがある。
僕の場合は、金曜の21時と、日曜の夕方と、酒が3杯を超えたあたり。書き出して初めて気づいた。
気持ちの問題として扱おうとするから勝てない。時間帯と状況の問題に落とすと、対策が打てる。金曜21時に予定を入れておけばいいだけの話だった。

我慢するんじゃなく、時間を物理的に埋める

連絡しないぞと決意するのは、いちばん失敗する方法。禁止された対象は、頭の中で大きくなるから。
やるべきなのは、連絡したくなる時間帯にスマホを触れない予定を置くこと。ジムでも、サウナでも、人と会う約束でもいい。
気持ちで我慢するのをやめて、物理でスケジュールを埋める。地味だけど、これが一番効いた。

返事がないのは嫌われたからだ、という翻訳グセを壊す

返信が来ない事実に対して、僕らは勝手に字幕をつける。飽きられた、他に好きな人ができた、重いと思われた。
その字幕、一度も相手に確認したことある?
出来事と解釈を分けて書く練習を、2週間続けた。左に起きた事実、右に自分がつけた字幕。並べて眺めると、自分の翻訳がどれだけ暴走してるかがよく見える。
ちなみに、返信が遅い理由の上位はだいたい忙しいと後で返そうと思って忘れた、らしい。世界は僕を中心に回ってなかった。

恋愛の外に、自分の価値を置く場所を3つ作る

一本足打法をやめる。これに尽きる。
仕事の成果、体を鍛える習慣、名前で呼び合える友人関係。この3つのうち2つが動いていると、恋愛の一件で人生が揺れなくなる。
一緒に働いてるスタッフで、恋愛が続く人ほど趣味の予定が埋まってる。逆に、うまくいかない時期の人はカレンダーがスカスカ。相関、はっきり出てる。
モテるために趣味を持てという話じゃない。恋愛に人生を人質に取られない状態を作ると、結果として重さが消える。

最悪の結末を、逃げずに最後まで想像する

執着が消えないのは、失うことを想像しきってないから。
連絡が完全に途絶えて、共通の友人から別の人と付き合ったと聞いて、SNSで幸せそうな投稿を見る。そこまで具体的に想像する。
最初はズシンとくる。3回目くらいから、感情の波が明らかに小さくなる。
人間は、直視した恐怖には慣れる。避け続けた恐怖には、永遠に振り回される。

相手に決定権を返す

最後にやったのが、これ。
好意は伝える。会いたい気持ちも伝える。伝えたうえで、選ぶかどうかは相手に渡してしまう。
説得しない。理由を尋ねて論破しない。気持ちを変えてもらおうとしない。
でもこの姿勢が、結果として一番相手を安心させる。追われてる人が本当に怖いのは、断ったあとに何をされるかわからないことだから。

追わないと放置は、まったく別のもの

線引きは、自分の生活が動いているかどうか

追わないと放置、外から見ると似てる。でも中身は正反対。
放置は、相手の反応を待つために自分が止まってる状態。追わないは、相手の反応と関係なく自分が動いてる状態。
判定はかんたん。この1週間、相手のこと以外で心が動いた瞬間を思い出せるかどうか。
思い出せないなら、それは追わないじゃなくて、ただの待ち伏せ。

週1回の連絡で十分だった、という実例

一緒に働いてる30代のスタッフに、恋愛だけ妙に安定してる男がいる。派手さはないのに、なぜか途切れない。
どうしてるのか聞いたら、返ってきた答えがあっさりしすぎてて拍子抜けした。
週に1回くらい、自分がおもしろいと思ったことだけ送る。返事が来なければそのまま。次の週、また別の話を送る。
確認しないんですか、と聞いたら、確認したくなる時点でこっちの生活が薄いんですよ、と。
ぐうの音も出ない…
連絡の頻度に正解の数字はない。ただ、送る動機が自分の中から出てるか、相手の反応を得るために出てるか。この差だけが、温度としてまっすぐ伝わる。

これをやると、積み上げが一晩で消える

SNSの監視と、共通の友人からの情報収集

足あとを消してストーリーを見る。共通の友人にそれとなく近況を聞く。
本人に連絡してないから追ってないと思ってるなら、危ない。情報を集める行為そのものが、執着に燃料をくべてる。
そして、この手の探りはほぼ確実に相手の耳に届く。世間、狭いよ。

追わないことを、罰として使う

不安にさせてやろう、寂しがらせてやろう。この意図が混ざった瞬間、それは余裕じゃなくて仕返し。
相手は言葉より温度を読む。冷たくした側の意図なんて、驚くほど正確にバレる。
追わないは、相手を動かす道具じゃない。自分の生活を取り戻すための姿勢のこと。この違いを取り違えてる限り、何をやっても空回りする。

変わるまでにかかる、現実的な時間

3週間から3か月、というのが実感値

1週間で楽になることは、まずない。
僕の実感だと、連絡したい衝動が薄れるまでが3週間から6週間。相手の名前を見ても心拍が上がらなくなるまでが3か月前後。
途中で必ず、深夜に全部台無しにしたくなる夜がくる。そこを1回耐えると、景色が変わる。

逆戻りした夜を、失敗にしない

途中で1回送ってしまった。全部やり直しだ、と落ち込む人がいる。
やり直しじゃない。
一度も揺れずに手放せる人なんて、僕は見たことがない。送ってしまった夜は、自分の引き金がどこにあったかを教えてくれる材料になる。
何時だった。何を飲んでた。直前に何を見た。それを書き留めておくと、次に同じ夜がきたときの逃げ道が用意できる。
完璧に耐えることを目標にすると、1回の失敗で全部投げ出したくなる。回数を減らしていくことを目標にしたほうが、結果的に早く抜ける。

おもしろいことに、本当に執着が抜けた頃、相手から連絡が来ることがある。僕自身も、後輩も、そういうケースを何度か見てきた。
ただし、それを狙ってやると絶対に届かない。連絡を期待してる状態は、追ってる状態と中身が同じだから。

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