好きな人に、癒しキャラだねって言われた。
帰り道、足がふわっと軽くなる。
褒められた…よね?
SNSの運用を手伝う仕事中に、インフルエンサーの子たちと恋バナをする機会が山ほどありました。
その中でも多かった相談。
癒されるって言われたけど、それって恋なの?
癒しキャラと言われた夜に、ちょっとだけ待ってほしい
浮かれる前に、ひとつだけ。
実家みたい、と言われた彼女の話
美容系の女の子で好きになった相手には必ず癒しキャラ認定される体質だった子がいます。
ある日、片思いの男性に言われた一言が忘れられないそうです。
「お前といると実家みたい」
実家!
安心はされてる。
でも実家にときめく人はいないでしょ。
彼女はその夜、天井を見ながら泣いたと言っていました(泣)。
ここが癒しキャラという言葉のやっかいなところ。
褒め言葉の顔をして、恋愛対象からそっと外す通知にもなる。
癒されるには三つの顔がある
現場で聞き集めた限り、癒されるの中身は三つに割れます。
一つ目は素直な好意。
面と向かって好きと言えない人が、癒されるに言い換えている。
二つ目は休憩室扱い。
一緒にいると楽だから、恋愛のスイッチを入れる気がない。
三つ目は、ただの便利な褒め言葉。
誰にでも配っていて、言った本人は三日後に忘れてる。
正直言って、二つ目と三つ目で全体の七割です。
言われた直後の三十秒で、どっちか分かる
現場の子たちに教えている返しがあります。
癒されるって言われたら、笑いながら聞き返す。
それ、どっちの意味?
冗談っぽく、軽く。
相手の目が泳いで、いやいや普通に、と逃げたら休憩室。
一瞬だけ真顔になって、そのままの意味、と返してきたら好意。
言った本人はすぐ忘れる言葉だから、聞くならその場が勝負。
恥ずかしい?
分かります。
何か月もモヤモヤするより、三十秒赤くなるほうがずっと安い。
男性が女性に癒されると言うときの本音
女性から届く相談で圧倒的に多いのが、この言葉の裏側でした。
チームの男七人に聞いてみた
うちのチームは男が七人。
飲みの席で、癒されるって誰に言う?と聞いてみたんですよ。
本命にしか言わない、と答えたのが二人。
気を張らなくていい相手なら誰でも、が四人。
残りの一人は、褒めるときの持ちネタだと白状した(笑)。
たった七人の雑談。
それでも、DMで届く相談の中身とぴったり重なる。
男性は好きな人の前だと格好をつけたい生き物です。
素の顔を見せられる相手に、癒されると感じる。
気を許されているのは確か。
その先が恋かどうかは、言葉だけでは判定できないんだよね。
脈ありの言い方と、休憩室の言い方
見分けるなら、言われた場面を思い出してみて。
二人きりで、目を見て、少し照れながら。
これなら期待していい。
飲み会の流れで、みんなの前でサラッと。
たぶん配布用の言葉。
婚活の場で初対面に言われた癒されるも、ほぼ同じです。
もう一つの物差しは、次の予定に触れるかどうか。
癒されるの後に、今度ご飯行こうが続く人は本気に近い。
癒されるで会話が終わる人は、あなたを充電スポットとして愛してる。
コンセントに恋する人はいない。
お母さんみたい、はもっと深刻。
安心の最上級なのに、恋の温度はゼロに近い。
女性が男性を癒し系と呼ぶときの本音
癒し系男子も、まったく同じ沼にはまっています。
かわいい弟枠と、疲れない枠の境目
女性が癒し系と呼ぶ相手は、だいたい二つの枠のどちらか。
かわいい弟枠と、この人となら疲れない枠。
弟枠は残念ながら恋愛対象の外側です。
頭を撫でたい気持ちと、抱きしめられたい気持ちは、別の感情。
疲れない枠のほうは、意外と本命に化けやすい。
女性が、こう漏らしていました。
癒し系って言うとき、半分は保留の意味。
嫌いじゃない、でもまだ決めてない。
保留のまま放っておくと、弟枠に静かに移動する。
最近の女性は、刺激より安心を選ぶ人が増えました。
仕事で削られて帰ってきて、恋愛でまで神経を使うのは無理。
だから穏やかな男性の株が上がる。
ただし条件がある。
穏やかさの中に、ほんの少し主張が混ざっていること。
ずっとニコニコの人は、結局は弟枠に振り分けられます。
頼りないと言われる境界線
癒し系と受け身は、外から見ると区別がつきません。
違いは、決める場面で口を開くかどうか。
店を選ばない、日程を相手に投げる、意見を聞かれて何でもいいと答える。
これが続くと、癒し系から頼りないへ看板が掛け替わる。
優しいのに彼氏にならない男性は、九割ここで落ちてます。
断言します。
後輩が「急に男の顔したね」と言われた日
映像担当の後輩、二十六歳。
絵に描いたような癒し系男子です。
低い声、ゆっくりした相づち、怒った顔を見たことがない。
女性から癒される〜と言われまくるのに、恋人が三年いなかった。
本人は毎回、脈ありだと信じて撃沈。
見かねて私が出した課題は、店選び。
デートの店を、相手に聞かずに自分で決める。
それだけ。
数週間後、彼が真っ赤な顔で報告してきました。
「急に男の顔したねって言われたんですけど…!」
その女性が、今の彼女です。
癒し系男子が恋愛対象に変わる瞬間は、優しさを捨てた時じゃない。
優しさの中に、自分の意思がチラッと見えた時。
私はこれがいちばん効く方法だと確信しています。
癒し系男子を落としたい人へ
逆に、癒し系男子に恋をしている側の人へ。
彼らは追われると固まります。
ぐいぐい行くより、あなたが先に甘えるほうが早い。
今日ちょっと疲れた、と一言送ってみて。
守る側に回れた瞬間、彼らの目の色がスッと変わる。
急かさない、詰めない、でも頼る。
この三つで落ちていく癒し系男子を、私は何人も見てきました。
モテる癒し系女子と、消費される癒し系女子の差
ここからは女性向け。
私の中で癒し系は、恋愛でいちばん強いタイプです。
男性が癒しを感じる特徴を、十五個ざっくり
インフルエンサーの子たちを横で見ていて、男性ウケする癒し系には共通点がある。
見た目なら、髪と服がやわらかい素材。
色は淡め、香りは控えめ。
笑うと目尻が下がる。
声は低めでゆっくり、語尾が上がらない。
相づちが長くて、否定から入らない。
ご飯をおいしそうに食べる。
人の悪口とは無縁。
感情の波が小さいこと。
沈黙を怖がらない。
自分の話を差し込まず、聞き役に回れる。
返信を急かさない人。
姿勢がゆるくて、動きが急じゃない。
頼まれていない世話は焼かない。
疲れた顔を隠さずに見せる隙。
最後の一つ、ちょっとした毒を持っている。
十五個並べて、最後だけ明らかに浮いてますよね。
消費される癒し系が落ちる穴
癒し系がモテる理由は単純。
結婚を考える男性ほど、一緒にいて楽な人を選ぶ。
だが同じ癒し系でも消費されて終わる子がいること。
違いは毒の有無です。
毒といっても意地悪じゃない。
私はこれが嫌い、と言い切れる場面が一つあるかどうか。
アカウント分析をしていると、この差が数字に出ます。
ふんわり系で伸びている子は、必ずどこかに一本の芯を見せている。
苦手な食べ物でも、譲れない休日の過ごし方でもいい。
全部受け入れる人は、便利な存在に格下げされる。
事務担当の女の子が、まさにそれでした。
オフィスの誰からも相談される、みんなの癒し。
しまいには、好きだった男性の恋愛相談まで受けていた。
本人いわく、地獄。
保存だけ増えてDMが来ないアカウントと、そっくりの現象です。
安心はされるのに、行動を起こしてもらえない。
正直なところ、この点だけは絶対に気をつけてほしい。
癒しキャラの女の子が、都合のいい女に滑り落ちる境目はここ。
(言われる側だった頃の私は、毒どころか白湯でした)
癒し系女子になるには、演じないこと
なりたい人には、宿題を二つだけ出しています。
声と間と、疲れの見せ方
癒し系になりたいと相談されたら、まず演技をやめさせます。
語尾を伸ばして、上目遣いで、いつもニコニコ。
これ、三日で見抜かれる。
男性は演技に敏感です。
というより、演技をされると自分も構えるから、癒されない。
宿題その一、声の速さを落とす。
早口の人は、普段の八割の速さに。
返事の前に、一拍だけ間を置く。
これだけで場の空気がぽかぽかしてくる。
宿題その二、疲れを隠さない。
完璧な笑顔より、今日ちょっと眠い、のほうが人は近づける。
隙は作るものじゃなくて、隠すのをやめた時に勝手にできる。
返しの実例も置いておきます。
彼が疲れたと言った時、頑張りすぎだよ、と返す子は多い。
悪くない。
私が推すのは、私も今日ダメだった、と並んで座る返し。
上から癒すより、隣で一緒にへたり込むほうが、男性はほっとする。
LINEは癒す側を降りる練習になる
LINEで癒し系を出そうとして、大丈夫?から入る人が多い。
これ、やめたほうがいい。
大丈夫?で始まる会話は、相談室の窓口になります。
気づいたら彼の愚痴を毎晩受け止める係。
私が勧めているのは、自分の状態を先に置くこと。
今日の帰り道、空がすごかった。
それだけ送って、彼の返事を待つ。
返事が来なくても追わない。
癒しは追いかけた瞬間に消えます。
料理系で伸びている子は、返信を二時間寝かせるルールを作っていました。
二時間のあいだに、相手は一度あなたを思い出す。
それで十分。
既読をつけない時間が、逆に相手の中であなたの居場所を育てる。
ちょっとズルい?
まあ、ズルいです(笑)。
結果は出ている。
癒し系のまま、恋愛対象になる方法
ここまで読んで自分を変えなきゃと思った人ほど、変えなくていい。
安心とドキドキは、別の財布
安心感をいくら積んでも、ドキドキの残高は増えません。
別の財布だから。
癒し系の人はここを誤解して、優しさをもっと積む。
積めば積むほど、実家に近づく(泣)。
必要なのは、入れる財布を変えること。
ドキドキの財布に入るのは、予想を裏切る一瞬です。
いつもゆっくりな人が、突然真顔で好きなものを語り出す。
いつも聞き役の人が、その日だけ話を遮って自分の話をする。
このズレが、相手の胸をドキッとさせるんですよ。

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