優しいのに疲れる
打ち上げの帰り道、スタッフの一人がぽつりとこぼした。
彼のこと嫌いじゃない、ただ毎晩カウンセラーをやってる気分になる、と。
その場にいた全員が黙った。
女々しい彼氏、浮気もされていない。手も上げられていない。連絡はマメだし、優しい。
なのに、しんどい。
はぁ…この、誰にも分かってもらえない種類の疲れが一番こたえるんですよね。
相談するほど孤立していく
友達に話すと、優しくていい彼氏じゃん、で会話が終わる。
分かりやすい悪者がいないから。
浮気やモラハラなら周囲が全力で味方についてくれるのに、この悩みだけは贅沢扱いされて宙に浮く。
疲れの正体は、感情の置き場が片側にしかないこと
彼が落ち込む。不安を訴える。泣く。
毎回それを受け止めているうちに、恋人だったはずの関係が、支える側と支えられる側にきれいに分かれていく。
きついのは彼の性格そのものではありません。感情の置き場が自分の側にしか用意されていない、この片寄り。
こっちが落ち込んだ日、甘える先がどこにもない。
私はこの偏りこそが、説明しづらいあの疲労の正体だと見ています。
女々しさは一括りにできない。4タイプで対応が変わる
同じように見えて、中身がまるで違う。
不安が先に立つタイプ
既読がつかないと落ち着かない。男友達の名前に反応する。今どこにいるのか知りたがる。
悪意はゼロ。安心の残量が切れると行動が乱れるだけ。
このタイプは、こちらの伝え方次第でわりと変わります。放置すると悪化するけど、伸びしろは一番ある。
自信が削られているタイプ
どうせ俺なんて、が口ぐせになっている。
仕事がうまくいっていない時期に急に増えるのが特徴で、恋愛の問題に見えて実は職場の問題だったりする。
自己卑下は、否定してほしいという合図として使われている。
毎回そこを拾ってあげると、拾わせる回数だけが増えていく。ここ、意外と盲点。
甘えを愛情だと信じているタイプ
店も日程も決められない。全部こっちに投げてくる。
決めてくれることが愛情だと思い込んでいるので、悪気なく母親役を要求してくる。
一緒にいるほど自分が保護者に近づいていく、あの感覚。
恋人といるはずなのに、なぜか荷物が増えていくんだよね。
弱さで人を動かそうとするタイプ
別れ話になると泣く。連絡を絶つ。夜中に不穏な言葉を匂わせる。
この相談を初めて受けたとき、聞きながらざわっとしました。
甘えではなく、弱さを道具として使っている状態です。
正直なところ、この4つ目だけは優しさで受け止めては絶対にいけません。取り違えると出口がなくなります。彼の状態が心配なら、支えるのは専門家や家族の役目。あなたが抱える必要はない。
直せる女々しさと、直しようがないもの
変わった男性が、例外なくやっていた一つのこと
これまで見てきた中で、本当に変わった人には共通点がありました。
恋人以外に、弱音を出せる相手を確保したこと。
友人でも、同業の集まりでも、通院でもいい。
恋人ひとりに感情を全部つないでいる状態は、配線が一本しかない家みたいなもので、そこが落ちたら生活のすべてが止まる。
配線を増やせた人は、驚くほど静かになります。まさかここまで変わるとは思っていませんでした。
3ヶ月という区切りが、判断を濁らせない
伝えて、様子を見る。期限は3ヶ月。
変化がなければ、それは直せない性格ではなく、直さないという選択をされたということ。
ずるずる見続けている間に減るのは、こっちの人生の時間なんですよ。
ぐるぐる考えて2年、という話を何度聞いたことか…。
責める言葉を減らすと、なぜか相手が動き出す
全部受け止めると、かえって悪化する
優しく受け止めるほど、不安を出せば処理してもらえるという回路が相手の中にできあがっていく。
善意でやっていることが依存を強化する。
これ、めちゃくちゃ多い!
支えることと、肩代わりすることは別。線を引くのは冷たさじゃなくて、関係を続けるための工事みたいなものです。
主語を相手から自分に移すだけでいい
あなたは重い、と言えば防御される。
最近わたしが疲れている、と言えば会話が続く。
責める形にしないだけで、相手の耳が開く。
女々しいと言われた男性が、モテる側に回るには
ここからは言われた側の話。
直すべきは性格ではなく、出す順番と量
弱さを見せること自体は、まったく悪くない。
問題になるのは、出すのが早すぎることと、量が多すぎること。
関係が浅い段階で全部開けてしまうと、相手には気持ちではなく荷物として届きます。
順番を変えただけで印象がひっくり返った人を、何人も見てきました。
人気のある人ほど、弱音の出し方がうまい
発信で伸びている男性を長く見ていて、はっきり分かったことがある。
彼らは弱音を隠しません。むしろよく話す。
違うのは、落ちた話をしたあとに、自分で立ち上がるところまでセットで見せていること。
救ってもらう前提で話さない。
愚痴だけの投稿が伸びないのと、弱音だけの恋人が重くなるのは、まったく同じ理由なんですよ。
私はここが、女々しいと言われる人とそうでない人を分ける最大の境目だと考えています。
一度、支える側に回ってみる
恋愛の中で支えられる側に固定されている人は、別の場所で誰かを支える経験を持つと空気が変わります。
後輩の相談に乗る。友人の引っ越しを手伝う。地味でいい。
支えた経験がある人は、支えてもらうときの重さの加減が分かるようになる。
結局これが、いちばん近道でした(笑)

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