撮影終わりのラーメン屋で、インフルエンサーの彼女がぽつりと言いました。
私のワガママを聞いてくれる人って、探すと本当にいないんだよね、と。
画面の中では、毎日何千人に愛されている子です。
なのに隣の席では、スープを見つめたまま動かない。
この子でも、そうなんだ…
彼女はその後、あっさり恋人ができました。
変わったのは相手探しではなく、ワガママの言い方だけ。
聞いてくれる人を探している。
聞いてくれる相手が本気なのか、分からない。
聞きすぎて、もう疲れ果てている。
ワガママを聞いてくれる人の特徴と心理
断れないのではなく、選んで聞いている
優しそうに見える人が、全員聞いてくれる人だとは限りません。
一緒に仕事をしているインフルエンサーの恋人を、何人か知っています。
共通していたのは、意外なところ。
みんな、断るときはちゃんと断る。
今日は疲れたから明日ね、その店は気が乗らない。
そういう小さなノーが、会話の中に普通にある。
断ったあとに、じゃあ土曜なら空いてるよ、と拾い直す。
ノーを言える人のイエスにだけ、重みが乗るんですよ。
何でもイエスの人は、貯金を取り崩すように自分をすり減らして聞いている。
残高がゼロになった日、ふっといなくなります。
この点だけは、絶対に見落とさないで。
聞いた後に見返りを匂わせない
叶えたあとに、恩着せがましくならない。
地味なんですけど、ここが心から大事にされているかの分かれ目。
あるスタッフの元カレは、遠回りして送った翌日に必ず言ったそうです。
昨日ガソリン代かかったなぁ、って。
本当に聞いてくれる人は、叶えたその場で自分も嬉しくなっている。
だから見返りを計算する暇がない。
その温度差は、隣にいれば肌で分かります。
聞く側の心理は5種類ある
口では同じように、いいよ、と言っていても、中身はまるで違います。
好きだから叶えたい人もいれば、守りたい気持ちが先に立つ人もいる。
断ると嫌われそうで怖い人、点数稼ぎの下心がある人、考えるのが面倒で惰性の人。
恋愛として続くのは、最初の2種類だけ。
点数稼ぎの人は、叶えたあとに急に距離を詰めてくるので分かりやすい。
惰性の人は、何を叶えたかすら覚えていない。
厄介なのは、怖くて断れない人です。
そういう男性と付き合った女性インフルエンサーがいました。
半年後、彼が私の前でだけ無表情になった、と泣いていたのを覚えています(泣)
聞いてくれるのに、顔が動かない。
そのサインだけは、見逃さないでください。
聞いてくれるのは愛されている証拠なのか
受け入れることと、好きでいることは別物
聞いてくれるから、愛されている。
そう信じたい気持ちは、痛いほど分かります。
でもその等式、半分しか正しくない。
受け入れるのは行動で、好きでいるのは感情。
行動だけが続いて、感情が抜け落ちた関係。
SNSの運用チームを率いてきた仕事柄、そんなカップルを嫌というほど見てきました。
毎回いいねは押すのに、コメントは一度もしないフォロワーみたいなもの。
反応はある。
中身がない。
聞いてもらえている今こそ、相手の表情を見てほしい。
叶えたあとの会話が増えるか、減るかも。
都合よく合わせている人の見抜き方
見抜くコツはシンプルです。
叶えてくれた相手が、自分の希望も口にするかどうか。
真剣な人は叶えたあとに、俺も今度ここ行きたい、と言ってきます。
対等でいたいから。
合わせているだけの人は、自分の希望を一切出さない。
波風を立てたくないだけで、相手に興味があるわけじゃない。
ずしっと重い話ですが。
聞いてくれるのに自分の話をしない相手は、静かに距離を取り始めている。
私はそう見ています。
次のデートでは、先に相手の希望を聞いてみてください。
それでも何も出てこないなら、もう合わせる気力しか残っていない。
付き合ってないのにワガママを聞いてくれる男性の本音
脈ありの男性は、ワガママの内容を覚えている
女性スタッフから聞いた話です。
付き合っていない男友達に、あのカフェ行きたい、と軽く言った3週間後。
彼から予約取れたよ、と連絡が来たらしい。
彼女、その瞬間にドキッとしたと言っていました。
脈ありの男性は、ワガママを宿題として保存している。
即答でいいよと言う人より、忘れた頃に叶えてくる人のほうが本気度は高い。
叶えたあとに次の約束へつなげてくるなら、もう疑わなくていい。
反対に、頼まれたことを一週間で忘れる人は、あなた自身のことも一週間で忘れます。
SNSでも、3週間前の投稿を引用してコメントしてくるファンが一番熱い。
まさか恋愛とファン心理がここまで似ているとは思いもしませんでした。
脈なしの聞き方には、深掘りがない
脈がない男性は、いいよと言うのが早い。
早いのに、その先がない。
なんでそこ行きたいの、とも聞かないし、日程の話にも進まない。
聞く行為が、彼にとっては会話を終わらせるボタンになっている。
優しさに見えたものが、実は距離の取り方だったりする。
切ないけど、ここを勘違いすると2年くらい平気で溶けます。
都合のいい女になっていないかの判断ライン
2年間、無茶振りを全部聞いてくれる男性がいるのに、一度も誘われない。
そんな相談を受けたとき、私が聞き返したのはひとつだけでした。
その人、一回でも断ったことある?
答えはノー。
心底欲しい相手には、男性はどこかで必ずノーを言います。
対等な相手だと認めてほしいのが、男の本音。
一度も断らない男性は、大事にしているのではなく、面倒を避けているにすぎません。
はっきり言いますが、その関係は2年前に答えが出ています。
それでも動かしたいなら、ワガママではなく予定を渡す。
来月の土曜、空いてる?の一言で本気なら即決、違うなら濁される。
ワガママを聞いてくれる人はどこにいるのか
聞いてくれる人に多いタイプ
優しそうな雰囲気で選ぶと、だいたい外します。
末っ子に多いとか長男に多いとか、そういう法則は正直なところ見つかりませんでした。
長く聞き続けられる人に共通していたのは、自分の生活に手応えがあること。
仕事でも趣味でもいい。
自分で自分を満たせている人は、ワガママを聞いても減らないんです。
利息で払っている感覚に近い。
恋愛だけが生きがいの人は元本を削って聞いてくるから、途中で息切れする。
恋人がいなくても楽しそうな人。
探すならそこです。
穏やかそうな顔より、忙しいときに周りの人へどう接するかのほうが、よほど信頼できます。
モテる人って結局、誰かに埋めてもらわなくても平気な人なんだよね
出会いやすい場所と、アプリでの見分け方
担当しているインフルエンサーの検証企画に付き合った時期があります。
何百人分ものプロフィールを、ひたすら眺めた。
聞き上手です、と自己紹介に書く人ほど、メッセージで質問が返ってこない。
自己紹介は淡白なのに、それってどういうこと?と聞き返してくる人がいる。
聞いてくれる人は、こっちです。
プロフィールより、初回メッセージにある質問の数を見てください。
会う前に電話を一本挟むと、質問の数がもっとはっきり見えます。
結婚を急ぐなら、結婚相談所の面談も悪くない。
第三者が間に入る分、ノーが言いやすい相手に出会える。
趣味のコミュニティは、自分の時間を持っている人が集まる場所なので相性がいいですよ。
職場なら、後輩の失敗にどう反応するかを見ておくと、あとで答え合わせができます。
初デートで見極める、小さなお願い
初デートで試してほしいことがあります。
小さなお願いを、ひとつ言ってみる。
窓側の席がいいな、くらいの軽さで。
すぐ替えてくれる人、面倒そうな顔をする人、えーと笑いながら店員さんを呼ぶ人。
私はこの3番目が最強だと確信しています。
ふざけながら叶えられるのは、余裕がある人だけ。
ちなみに私は昔、このお願いを重くしすぎて初デートで引かれました(笑)
ふわっと軽く、が命です。
結婚相手として本当に幸せなのか
許してくれる人と、甘やかしてくれる人は違います。
甘やかす人は、その場が丸く収まればいい。
相手の成長を望んでいない。
限界が来た日に、音もなく去っていきます。
私が見てきた別れの中で、いちばん静かで、いちばん残酷なパターンでした。
許す人は、困ったときは困った顔を隠さず、それでも隣にいてくれる。
結婚するなら、困った顔を見せてくれる人のほうです。
既婚のインフルエンサーが笑って言っていました。
旦那は私のワガママを3割は断る、でも残りの7割は目を輝かせて叶えてくれる、と。
その3割があるから、7割を信じられる。
彼女のワガママを聞きすぎて疲れた男性へ
優しい人が舐められ始める瞬間
ここからは、聞く側の話。
私も20代の頃、彼女のワガママを全部叶えて、優しいけど…で振られたことがあります。
痛すぎる…。
あの時、彼女の口からありがとうが消えた日が、はっきりあったんです。
当たり前でしょ、と言われた瞬間。
ヒヤッとしたのに、そのまま聞き続けた自分がいちばんダサい。
男性スタッフも似た経験をしていました。
毎週末の送迎が感謝されなくなった時点で、優しさは指示に変わっていた。
彼はそう振り返っていました。
感謝が消えたら、それはワガママではなく命令です。
聞くワガママと聞かないワガママの分け方
基準は一本でいい。
叶えたあとに、誇らしいか、虚しいか。
誇らしいなら聞く。
虚しいなら、そのワガママはあなたを食いつぶしています。
スタッフに勧めたのは、本当は嫌なのに笑顔で聞いた回数を数えること。
3回続いたら、次は断る。
数えるだけで、意外と自分の限界が見えてくるんですよ。
関係を壊さない断り方
断るときは、一度受け止めてから代案を出す。
そこ行きたい気持ちは分かる、今週は無理だから来週にしよう。
理由は一つに絞る。
声は普段より少し柔らかく。
3つ並べると言い訳に聞こえて、相手の機嫌が余計に悪くなります。
断るのはその場で。
あとから蒸し返すと、それこそワガママになる。
送迎を断った男性スタッフは、彼女にひどく驚かれ、逆に謝られました。
そこから空気が変わった、と嬉しそうに。
断れる男のほうがモテる。
私はこれを断言します。
何でも聞く男は安心されるだけで、選ばれない。
マジで、ここだけは覚えて帰ってほしい。
ワガママが武器になる人と嫌われる人の差
相手が無理なく叶えられる大きさで言う
冒頭のラーメン屋の彼女に戻ります。
彼女がいじったのは、ワガママの大きさでした。
高級ディナーに連れて行ってほしい、ではなく、帰りにコンビニ寄りたい。
相手が5分で叶えられるワガママを、週に何度も言う。
小さく、頻繁に。
叶えるたびに相手は役に立てたと感じて、その積み重ねが愛着に育っていく。
大きなワガママ1回より、小さなワガママ10回のほうが人は近づきます。
叶えてもらったあとの10秒で決まる
叶えてもらった直後の10秒。
ここで恋愛の温度が決まると、私は本気で信じています。
彼女はコンビニに寄ってもらったら即、嬉しい!と声に出す。
買ったアイスを半分渡す。
この二つだけを徹底したそうです。
当たり前の顔で受け取ったが最後、相手の中の何かが冷めます。
既読スルーと同じで、無反応は拒否として受け取られる。
SNSで伸びる人の共通点は、即レスと、中身のあるリアクション。
恋愛も同じ。
ありがとうの後に具体的な喜びを足せる人が、次もお願いしやすい人になる。
私もこれで彼女に怒られなくなった…
聞いてくれる人を探すより、言える自分になる
ラーメン屋の彼女に恋人ができたのは、3か月後でした。
相手は前から知っている友人で、探し回った末の出会いではありません。
ワガママを小さくして、叶えてもらったら大げさに喜ぶ。
それだけで、周りの男性の反応がじわじわ変わっていったと笑っていました。
聞いてくれる人は探し当てるものではなく、言い方が育てるもの。
スープを見つめていた彼女は今、先にメニューを決める。
これ頼んでいい?と、彼に。

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