ワイン1本空ける女性は恋愛で損する?お酒の強さの正体と男性の本音

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ワインが1本、するっと消えた夜の話

深夜のファミレス。撮影の打ち上げが解散したあと、一緒に仕事をしている子がテーブルに突っ伏したまま言った。
昨日のデート、たぶん引かれました。
相手と2人でボトルを頼んで、気づいたら空。自分は普通に喋っていたつもりだったらしい。ただ会計のとき、彼の視線がすっと逸れた。それだけが妙に残っているという。
はぁ…その話、私にも身に覚えがありすぎる。
飲めることって、ずっと得だと思ってきた。場は回るし、先輩には可愛がられる。誰かが潰れても最後まで立っていられて、翌朝もけろっとしている。なのに恋愛だけ、なぜか同じようにはいかない。

引かれた理由は、酒の量じゃなかった

数日後、共通の知り合いを通じて彼の感想が回ってきた。引いてなかった。楽しかったと話していたそうです。ただ一つだけ引っかかったことがある、と。
彼女、後半ずっとこっちを見てなかったんですよね。
ぐさっときた。量じゃない。飲むことに意識が寄りすぎて、目の前にいる人が置いていかれていただけ。
正直言って、ここを取り違えている人が多すぎる。強いから敬遠されるんじゃなくて、強さの出し方がずれてるんだよね。

ワイン1本の純アルコールは72グラムある

恋愛の話に入る前に、数字を一度だけ挟ませてほしい。ここを知らないまま強い弱いを語っても、足元がふわふわしたままだから。
よくあるワインのボトルは750ミリリットル。度数12パーセントで計算すると、純アルコール量はおよそ72グラムになる。
この72という数字が、なかなかの曲者。

ビールや日本酒に置き換えると見えてくる

度数5パーセントのビールをロング缶で1本飲むと、純アルコールは20グラム。ワイン1本は、そのロング缶3本半にあたる。
日本酒なら1合でおよそ22グラム。3合を超える計算です。
居酒屋で日本酒を3合半頼んだら、さすがに自分でも、あっ、と思うはず。なのにワインだと不思議とスマートな顔をしていられる。グラスが細くて、ちびちび飲んでいる気分になれるから。あの錯覚がいちばん厄介!
しかも週で見ると景色がまた変わる。週に3回のペースで1本空けていれば、7日間で200グラムを超えていく。1日ずつ切り取って考えているうちは、この積み上がりに気づけない。

国が示す目安と、どれくらい離れているか

厚生労働省が2024年2月に公表した健康に配慮した飲酒に関するガイドラインでは、生活習慣病のリスクを高める飲酒量として、1日あたりの純アルコール量が男性で40グラム以上、女性で20グラム以上という数字が示されている。
女性の目安が20グラム。ワイン1本で72グラム。
3倍を軽く超えてる。
説教がしたいわけじゃないの。ただ、飲めることを恋愛で活かそうとするなら、その武器の重さくらいは知っておいたほうがいい。知って飲んでいる人と、知らずに飲んでいる人。数年後の肌と顔つきが、びっくりするほど違ってくる。

お酒に強い

生まれつきで決まってしまう部分

アルコールは体内でアセトアルデヒドという物質に変わる。顔が赤くなる、動悸がする、翌日は頭が割れるように痛い。あれを起こしている犯人がこれ。
分解する酵素の働きは遺伝子の型でほぼ決まっていて、日本人には働きの弱い型を持つ人が4割ほど、ほとんど働かない型の人も数パーセントいるとされる。
飲めるかどうかは、生まれた時点で大方の決着がついている。努力でも根性でもない。

飲み続けて上がった耐性は、強さと呼べない

問題はもう片方のほう。
毎晩続けているうちに酔いにくくなった、量が増えた、二日酔いもしなくなった。これを強くなったと言う人、本当に多いのよ。違うんだよ。
大量に飲む状態が続くと、肝臓で別の分解の働きが動き出す。酔いにくくはなる。ただし臓器が受け取っているダメージは一切減らないし、飲める量が増えた分だけ静かに積み上がっていく。
酔わないから平気、が一番あぶない。
私はここを、飲める自慢をする前に全員が知っておくべきだと思ってる。自分の強さがどちらの意味なのかもわからないまま恋愛の場に持ち出したら、そりゃ噛み合わないでしょ。

男性が引いているのは、強さそのものじゃない

お酒が強い女性は恋愛で損をするのか。何度も聞かれてきた質問だけど、答えははっきりしてる。損はしない。飲み方を間違えたときだけ、致命的に損をする。

スタッフの男性陣に聞いた、身も蓋もない本音

編集の待ち時間に、周りの男性スタッフ数人へ雑談まじりで聞いてみたことがある。デートで女性がワインを1本空けたらどう感じるか、と。
返ってきた答えが揃いすぎていて、思わず笑った。
量はどうでもいい、と全員が言うのよ。見ているのはまったく別のところ。潰れるかどうか、店員に絡まないかどうか、帰り道の心配をする羽目になるかどうか。
一人、こう言った子がいた。強い人は気楽なんです、こっちがペース調整しなくていいので。
ドキッとした。私たちが恐れているほど、相手はボトルの数を数えていない。その夜が安心して終わるか、それだけを見てる。
もう一つ印象に残った話がある。二軒目でトーンが落ちる人はしんどい、というもの。楽しく飲んでいたのに、酔いが深くなった途端に元恋人の話や仕事の愚痴が始まる。あれで気持ちが冷えるらしい。量ではなく、酔いの向かう先を見られてる。

好かれる飲み方と、静かに冷められる飲み方

好印象になる条件は、あきれるほど単純。相手のペースを一度でも気にかけること。
グラスが空いていたら声をかける。相手が飲まないタイプなら本数を落とす。飲めない人にワインの良さを語り倒さない。これだけで、量はほとんど論点にならなくなる。
静かに冷められるのは、飲むこと自体が目的にすり替わった夜。会話が途切れてもグラスだけ進んでいく。相槌の間隔がじわじわ伸びる。あの時、彼が目を逸らした理由もこれだった。
それと、飲めない男性を弱いと表現するのだけは絶対にやめてほしい。冗談のつもりでも、体質の話だから相手に逃げ場がない。一発で終わります。

飲めることを、相手を選ぶ物差しに変える

ここで考え方をひっくり返してみる。
強さを隠して合わせにいく人、多いよね。デートでは1杯で止めておいて、家では毎晩ボトルを空けている。
それ、続かないから。

プロフィールや最初の会話でどう出すか

アプリなら、飲む量を書くより飲む場面を書いたほうがいい。ワインが好きで、月に一度は行きつけのビストロに一人で行く。この一文だけで、飲む人にも飲まない人にも人柄が届く。
量を伏せて会って、3回目あたりで本当の姿が出るのが一番しんどいのよ。相手は騙された気分になるし、こちらは謝る筋合いもないのに小さくなる。あの数十分、思い出すだけで胃が重い。最初に置いておけば、そこで離れていく人とは元々合わない。
隠すために使っていた労力を、相手を絞る力に回す。こっちが正解だと確信してる。

合わせなくていい相手の見分け方

女なのにそんなに飲むんだね。この一言が出た時点で、相性はかなり厳しい。
男性が同じ量を空けても誰も理由を聞かないのに、こちらだけ説明を求められる。あのざらっとした感触、経験のある人には一瞬で伝わるはず。
一緒に働いてきた子に、この一言をきっかけに関係を切った子がいる。半年後に会ったら、ほとんど飲まない彼氏ができていた。彼はボトルの本数に興味がなくて、ただ楽しそうに喋っている姿を眺めているのが好きらしい。うらやましくて、しばらく黙っちゃったよ。
強さは減点材料じゃない。合わない人を先に落としてくれる、けっこう優秀なふるいでもある。

素面のあなたを、1回だけ出してみる

飲めることが長いあいだ自分の看板になっていると、素面の自分を出すのがこわくなる。私もそうだった。酔っていない私に、面白いところなんて残ってるんだろうか、って。

飲まない日を、恋愛の実験にあてる

次のデートを1回だけカフェにしてみる。昼でもいい。
会話が持たなければ相性の問題。持ったなら、あなたには酒がなくても十分見どころがあったということ。どちらに転んでも収穫がある。
実際に試した子から連絡がきた。緊張で手が震えたけど、相手も同じくらいガチガチだったのがわかって、逆に距離が縮まったらしい(笑)。

看板を下ろすと、案外身軽になる

飲める人という役を長くやっていると、それを取り上げられるのがこわい。潰れない役、場を回す役。誰かに任命されたわけでもないのに、いつの間にか背負ってる。
その役を一晩だけ休んでみると、相手が自分の何を見ていたのかが見えてくる。ボトルを空ける姿に惚れる人なんて、まずいないってのは覚えておいて!

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