バタ臭い顔は褒め言葉?意味と特徴、恋愛で活かすメイクまで

撮影の合間だった。メイク直しの鏡越しに、モデルの子がぽろっとこぼしたんです。
おばあちゃんに、あんたバタ臭い顔してるねえって言われた、と。
そのとき彼女、笑ってたんですよ。でも目だけ笑ってなかった。
褒められたのか、からかわれたのか。二十年以上生きてきて、まだわからないまま。
この手の話、何度聞いてきただろう。

目次

バタ臭い顔って、そもそもどんな顔なのか

バターの匂いがする顔、という古い言い回し

明治から昭和にかけて、西洋の文化が一気に流れ込んできた時期がある。
当時の日本人にとって、バターはまだ日常の食べ物じゃなかった。異国のもの、憧れのもの。
その匂いをまとった顔立ちを、人はバタ臭いと呼んだ。
語源そのものに、悪意はひとつも入っていません。むしろ賞賛の側にある言葉。
ただ、臭いという二文字が混ざってしまった令和の耳には、どうしたって刺さるよね。ここが全部の始まり。

塩顔でもソース顔でもない、少しややこしい位置

ソース顔は濃さそのものを指す。塩顔はあっさりした薄めの顔立ち。
バタ臭い顔は、濃いけれど和の濃さじゃない、というところに立っている。
彫りが深い。目鼻立ちがくっきりしている。それでいて、どこか日本人離れした雰囲気がある。
ハーフっぽいねと言われる人と、かなり重なります。

鏡の前で、いくつ当てはまるか数えてみて

まぶたに影が落ちる。鼻筋が通っていて、鼻先に高さがある。唇に厚みがある。眉が濃くて、目と眉の距離が近い。まつげが長く、下まつげまでしっかり生えている。フェイスラインに丸みが少なく、頬骨の位置が高め。
半分以上あてはまったなら、人生のどこかで確実に言われてるはず。

バタ臭い顔だねと言われて、モヤっとした人へ

言った側は、ほぼ間違いなく褒めている

六十代以上の人が使うとき、九割は最上級の賛辞のつもり。
彼らにとって西洋的な顔立ちは、スクリーンの中のスターの顔だった。憧れの記号。
悪気なんてどこにもない。
ただ、その賛辞がどう届くかまで考えている人は、ほとんどいないんだよね。厄介なのはそこ。

傷ついたのは、繊細すぎるからじゃない

臭い、という音がまず耳に飛び込んでくる。意味を理解するより先に、身体のほうが反応してしまう。
受け取り方の問題じゃないです。言葉の作りの問題。
褒められたのに落ち込んだ自分っておかしいのかな、って二重に苦しむ人が本当に多い。

誰に言われたかで、意味はひっくり返る

六十代以上なら、憧れの意味。四十代から五十代だと、褒めつつ少し茶化す色が混ざることがある。同世代が使うなら、たいていはハーフっぽいねの言い換えでしかない。
全部を正面から受け止める必要、ないんです。

気まずくならない返し方

親戚や上司には、褒め言葉として受け取っておきますね、と笑って返す。相手に恥をかかせず、こちらの線も引ける。
同世代なら、よく言われるんだよ、で軽く流して話題を変えてしまえばいい。
恋人に言われて引っかかったときは、その場で伝えてほしい。褒めてくれてるのはわかる、でもその言い方だけ苦手なんだ、と。
ここを飲み込む関係は、別のところでも必ず飲み込むことになる。正直なところ、この点だけは絶対に譲らないでほしい。

恋愛での評価、本当のところ

モテそう、で止まってしまう人たち

一緒に仕事をしてきた中で、この現象は驚くほど多い。
第一印象の点数は高い。写真は映える。周りからはモテそうと言われ続ける。
なのに誘われない。告白もされない。
理由はシンプルでした。みんな勝手に諦めてるんですよ。彼氏いるでしょ、自分なんか相手にされない、と。
褒められた回数と、選ばれた回数はまったく別物として動く。ここを混同していると、何年も苦しむことになる。

きつそうに見えてしまう仕組み

目鼻立ちがはっきりしているぶん、表情の情報量が多い。
真顔になっただけで、怒っているように読まれる。考えごとをしていると、機嫌が悪いと思われる。
あっさりした顔の人が同じ顔をしても、そこまで深読みされないのに。ここに理不尽がある。
そこへ、いじられた経験のある人ほど守りに入る。目を合わせない。先に笑わない。自分の話をしない。
その慎重さが、話しかけづらさとなって跳ね返ってくるんです。
顔のせいじゃない。顔のせいにされてきた記憶が、いまの表情を固めてる。

選ばれている人が、こっそりやっていたこと

スタッフとの雑談で聞いた話が、いまも忘れられなくて。
彼女、それはもう見事に濃い顔立ちなんですけど、自分から一秒早く笑うようにしてる、と言ったんです。
相手が笑うのを待たない。挨拶の瞬間に、こちらからふわっと崩す。
それだけで話しかけられる回数が変わったって。マジで?って聞き返しちゃいました(笑)
もうひとつ教えてくれたのが、ダサい話を先に出すこと。寝坊した話でも、好きな漫画の話でもいい。
完璧そうに見える人が見せる隙には、とんでもない破壊力がある。私はこれが最大の武器だと確信しています。

明日から変えられる、見た目の調整

引き算するのは、眉とリップ

濃く見えすぎる原因の大半は、盛りすぎ。もともとある濃さの上に、さらに足してしまってる。
眉はペンシルで描き足すのをやめて、パウダーで隙間を埋めるだけにする。眉尻を細く長く伸ばすと一気に鋭くなるので、短めで止める。
リップは、はっきりした色をマットで塗ると強さが前に出る。ツヤのあるものに変えるだけで、印象がずいぶんやわらぐ。
アイラインは跳ね上げない。まつげの隙間を埋める程度で足りてます。

前髪ひとつで、印象はぐっと動く

おでこを全開にすると、顔の情報がそのまま出る。堂々として見える反面、圧も上がる。
そこへ空気の通る前髪を足すと、やわらかさが乗るんです。厚いぱっつんではなく、隙間から額がのぞくくらい。
髪色も効く。真っ黒はコントラストが強くなりすぎるので、ほんの少し茶みを入れるくらいがちょうどいい。
巻くなら毛先だけ。全体をがっちり巻くと、顔の強さと髪の強さがぶつかり合ってしまう。

服は色より、首まわりで決まる

詰まった襟やハイネックは、顔の濃さを閉じ込める。ぎゅっと圧縮される感じ、といえば伝わるかな。
鎖骨が見える襟ぐりにするだけで、抜けが生まれます。
色は真っ白より生成り。真っ黒よりチャコール。極端さを一段落とすと、顔がふっと馴染む。
柄は小さめを選ぶ。大きな柄だと、顔の存在感と真正面から競り合うことになるので。

薄く見せるか、活かすか。日ごとに決める

ここ、はっきりさせたほうがいい。
やわらかく見せたい日と、堂々と映えたい日を分ける。同時に狙うと、どっちつかずの顔になります。
初デートはやわらかく。プレゼンや撮影の日は活かす。
この切り替えを持っている人が、いちばん得をしているよ。

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