「彼氏に、お前ってほんとじゃじゃ馬だよなって言われたんですけど…これ、褒められてます?」
撮影終わりの楽屋でのこと。美容系インフルエンサーが、ぽつりと漏らしました。
気が強いと言われ慣れているはずの人が、恋人からのひとことでここまで揺れるのか。
胸がズキッとしたのを、今でも鮮明に覚えています。
親に、そんなんじゃ嫁の貰い手がないよと笑われた経験のある人もいるでしょう。
じゃじゃ馬はモテるのか。直さないと愛されないのか。
私の答えは、意外とはっきりしています。
じゃじゃ馬はモテるのか、男性の本音は真っ二つ
惹かれる男性が挙げた三つの理由
社内の男性スタッフ七人に、ランチのついでに聞いてみたことがあります。
気の強い女性、恋愛対象になる?と。
手が挙がったのは四人。半分ちょっと。
理由で最多だったのは、話していて飽きないから。
自分の意見を持っている人は、会話がキャッチボールになるんですよね。
二つ目は、裏表がなくて楽だという声。
機嫌を探らなくていいのは、男性にとって想像以上に安心材料らしいです。
店を決めるのに時間をかけないのも、思いのほか評価が高かった。
熱がこもっていたのは三つ目。
普段は強い人が、ふとした瞬間に弱る。その落差にやられる、と。
語った本人は、まさにそのタイプの彼女と三年続いています。
引かれる瞬間は、強さそのものじゃない
手を挙げなかった三人の話のほうが、正直言って刺さった。
誰ひとり、強いから無理とは言わなかったんです。
一人は元彼女の話をしてくれました。
「どっちが正しいかの勝負を、毎日やらされてる気がした」
意見を押し通される。負けを認めてもらえない。弱みを一度も見せてもらえない。
別れの理由は、この三点でした。
白状すると、私も二十代のころ、疲れると言われて振られています。
あの頃は理由がまったくわからなかった。
今ならわかる。私は一度も勝負を降りなかったんです(泣)
男性が疲れるのは強さじゃなく、勝負を降りられないこと。
ここだけは、どうか絶対に気をつけてほしい。
強い自分を捨てる話ではなく、勝ち負けの土俵から降りる話なんです。
分かれ道は相手への敬意ひとつ
モテるじゃじゃ馬と、そうでないじゃじゃ馬。
差は一つしかないと私は言い切ります。
ぶつかったあとに、相手を人として扱えているかどうか。
冒頭の美容系インフルエンサーは、編集担当と企画で毎回やり合います。
声も大きいし、譲らない。
でも会議が終わると、必ず本人のところへ行って言うんです。
「さっきはごめん、でも助かった」
だからスタッフは彼女を嫌いにならない。むしろ推してる。
恋愛でも同じで、言い合ったあとのご飯で普通に笑えるかどうか。
引きずらない人は、強くても嫌われません。
暴れ馬で言えば、手綱を握る相手を蹴り飛ばすのか、背中に乗せて一緒に駆けるのか。
蹴り飛ばす馬に、誰も近づかないでしょ?
じゃじゃ馬女子の特徴と、扱いにくいが褒め言葉に変わる瞬間
当てはまる人は、そっと手を挙げて
聞かれてもいないのに結論を先に言っちゃう。
決めるのが早い。迷っている人を見るとイライラ。
誰かに頼むくらいなら自分でやったほうが早いでしょ?
好き嫌いが顔に出る。群れるのが苦手。負けたら夜、眠れません。
半分以上当てはまったら、まあ立派なじゃじゃ馬です。
共通しているのは、引かれた手綱を嫌がること。
指示されると、内容が正しくても反発したくなる。
サバサバ、姉御肌、男勝りとの違い
似た言葉と混ざりがちですが、中身はけっこう違います。
サバサバ女子は執着しない。
姉御肌は面倒を見るのが好き。
男勝りは行動が男性っぽいだけ。
じゃじゃ馬だけは、従わない人です。
面倒見がよくても、執着しなくても、指図には従わない。
この言葉にだけ扱いにくいという評価がついて回るのは、そのせいですね。
ただ、SNSの世界では従わない人こそ伸びる。
ここからが、私がずっと言いたかった話。
伸びるインフルエンサーは、ほぼ全員じゃじゃ馬だった
これまで関わった中で、フォロワーが十万人を超えた人を思い出してみました。
まさか、ほぼ全員が指示に従わないタイプだったとは…!
こちらの企画を平気で蹴る。自分の言いたいことしか言わない。
アンチもつく。でもファンの熱量が桁違いなんです。
反対に、全員に好かれようとした人は、驚くほど伸びなかった。
私が徹夜で作った企画書を、三秒で却下されたこともあります。
それでも彼女の投稿は、翌日十万いいねを超えていました。
コメント欄で意見が割れる投稿ほど、保存数が伸びる。
恋愛に置き換えると、好き嫌いが分かれる人ほど、誰かの一番になれるということ。
ここは私が断言します。
モテるとは全員に好かれることじゃない。一人に深く刺さること。
じゃじゃ馬は万人受けを最初から捨てています。
その分、刺さる相手には忘れられない存在になる。
扱いにくいという言葉は、裏返せば、替えがきかないという意味だったんですよ。
じゃじゃ馬だねと言われたときの返し方
男性からじゃじゃ馬だねと言われた。脈ありなのか、けなされたのか。
判断材料は、そのときの目です。
笑いながら言っていたら、ほぼ好意。手に負えないけど面白い、という意味。
ため息まじりなら、疲れ始めているサインだと受け取ってください。
返し方は一つで足ります。
乗りこなせる?と笑って返す。
冒頭の彼女にこれを教えたら、彼氏が真っ赤になったそうです。
性格を直さずに愛される、出し方の変え方
直すのではなく、順番を入れ替える
美容系インフルエンサーの彼女に、あの時ひとつだけ提案しました。
意見を言う前に、相手の言い分を一回だけなぞってみて、と。
なるほど、そう考えたんだね。このワンクッションを置いてから反論する。
彼女の場合、彼が節約したいと言い出した場面で試したそうです。
言う内容は一文字も変えていません。順番だけ。
それなのに、彼氏との喧嘩が半分に減ったと言うんです。
翌月、ふわっと表情のゆるんだ顔で報告に来ました。
もう一つ、ポケットに白旗を一枚だけ忍ばせておく方法があります。
今回はあなたが正しい。
月に一回でいい、これを本気で言う。
じゃじゃ馬が負けを認めた瞬間の破壊力は、私が知る限りどんな甘え方より上です。
甘え方がわからない人へ、頼み事は米粒サイズから
頼るのが下手なのは、じゃじゃ馬の宿命みたいなもの。
料理系のインフルエンサーは、彼氏に一度も頼み事をしたことがないと言っていました。
重い機材も自分で運ぶ。店も自分で決める。
「頼んだら負けな気がして」
その言葉を聞いて、ぐっと胸が詰まりました。
私が出した宿題は、ペットボトルの蓋を開けてもらうこと。それだけ。
彼女は声を出して笑っていましたが、一週間後に真顔で連絡が来た。
彼が突然、手をつないでくるようになったらしいんです。
ギャップは作るものじゃなく、漏れるもの。
米粒くらいの頼み事から、勝手にこぼれていきます。
結局、男性が見たいのは弱さじゃなく、自分に頼ってくれた事実なんでしょうね。
プロフィールと投稿は、強さ八割、隙二割
マッチングアプリで全然いいねが来ない、と相談されることもよくあります。
プロフィールを見せてもらうと、たいてい真面目で優しそうな文面。
じゃじゃ馬の面影がどこにもない。
これ、もったいなさすぎる!
私が直すのは二か所。
自分の意見をひとつ書く。仕事でも趣味でも、賛否が分かれることをあえて。
そのあとに、苦手なことをひとつ足す。方向音痴でも、朝が弱いでも。
強さ八割、隙二割。
この比率にした人は、いいねの数は減っても、会う確率が跳ね上がりました。
投稿にもそのまま当てはまります。
強めの意見を書いた次の日に、失敗談を一つ。
この並びにした人のコメント欄は、見違えるほど温かくなった。
刺さる人だけに届けばいい。
私はこの比率が恋愛でも一番効くと確信しています。
じゃじゃ馬な女性を好きになった男性へ
落とすなら、ならすより並走
じゃじゃ馬ならし、という言葉があります。
でも、ならそうとした瞬間に終わります。例外を見たことがない。
社内で唯一、じゃじゃ馬タイプと結婚した男性スタッフがいます。
付き合うとき何を意識したのか、尋ねました。
返ってきた答えが、今も頭から離れない。
「勝とうとしたら終わる。でも全部譲ったら飽きられる」
張り合わず、折れすぎず、手なずけようともしない。
やることは、隣で並走し続ける。それに尽きる。
やりがちなNGは、そんなに強く言わなくても、という台詞。
あれを口にした瞬間、じゃじゃ馬の中で何かがぱたんと閉じます。
直されたくない人に、直せと言っているのと同じですから。
褒め方にもコツがあります。
かわいいねより、その考え方が好き。
外見を褒められ慣れているじゃじゃ馬ほど、中身を褒められた記憶が少ないんです。
じゃじゃ馬が惚れるのは、自分より強い男じゃありません。
自分の強さに怯えない男です。
意見をぶつけられても、へらっと笑って自分の考えを返せる人。
これができる男性は、周りを見渡しても十人に一人もいない。
できてしまえば、もう独走です。
脈ありサインは、弱音と相談
じゃじゃ馬は、好きな人にしか弱音を吐きません。
仕事の愚痴、体調の不安、家族の話。
こういう話が出てきたら、もう八割方いけてます。
弱音を聞いたら、解決策は出さないでください。
うん、それはきついね、で止める。
じゃじゃ馬は解決策なんて自分で持っています。欲しいのは、聞いてくれたという事実。
決定打は相談。
何でも自分で決める人が、どう思う?と聞いてくる。
あれは相談の形をした告白です。
返事に迷ったら、まず自分の意見を言う。
そのうえで、君が決めたことなら応援すると添えてください。
決定権を奪わない。それだけで距離が一気に縮まります。
逆に、脈なしはわかりやすい。
敬語が抜けない。予定を合わせてこない。
この二つが揃ったら、いったん引いてください。
じゃじゃ馬は結婚できないのか
結婚できないと言われる理由の正体
婚活の場では、じゃじゃ馬は第一印象で損をします。
これは事実。
会って三十分で判断される場では、強さが先に立ってしまうから。
三十歳を過ぎて婚活が全滅だと泣いていた、ファッション系の子がいました。
「もう自分を消すしかないのかな…」
その顔を見て、私はいまだにちょっと悔しいんです。
結婚できないのではなく、選ぶ相手の母数が減るだけ。
残るのは、強さごと受け止められる人です。
実際、彼女は一年後に結婚しました。
相手が最初に言った言葉は、意見がはっきりしてて楽、だったそうです。
戦う場所を変えてほしいんです。
三十分で切られる婚活パーティーより、趣味の集まりや友人の紹介。
時間をかけて見せられる場のほうが、じゃじゃ馬は圧倒的に有利です。
相談所を使うなら、担当者に真正面から伝えてください。
気の強い人が好きな男性だけ紹介して、と。
遠回りに見えて、結婚まで一年かからなかった人を知っています。
結婚相手に選ばれるじゃじゃ馬の条件
じゃじゃ馬の妻を持つスタッフに、結婚生活の本音を探ってみました。
決めるのが早くて家事も育児も進む。裏がないから疑わなくていい。
子どもの学校で揉めたとき、一人で乗り込んで解決してきた。
「うちの嫁、最強」
惚気でした。完全に。
選ばれる条件は三つ。
最初から隠さない。勝ち負けを家に持ち込まない。ありがとうをちゃんと声に出す。
初デートで意見を言う。家事の分担で正論を振りかざさない。当たり前のことにこそ、ありがとう。
婚活なら、初回から素で行くのが近道です。
猫をかぶって結婚した人ほど、あとで盛大に揉めるのを何人も見てきました。
絞り込みを恐れない人が、誰より早く決まる。
これは私の中で、ほぼ法則になっています。

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