先週の撮影の合間に、美容系インフルエンサーMさんがこぼした話。
デート帰りの電車で、隣に座る彼氏の口がぷくっととがっていたらしいんです。
え、怒ってる?眠いだけ?
聞けばよかったのに、聞けなかった。
口元ひとつで、あんなに堂々とカメラの前に立つ人が振り回される。
正直言って、少しほっとしてしまいました(笑)。
みんな同じところでつまずくんだよね。
SNSコンサルの仕事柄、私はいろんな表情を見ます。
サムネイル用の笑顔を選ぶ時、目は練習でどうにでもなる。
口元だけは、その日の機嫌がそのまま写り込むんです。
撮影前に彼氏と喧嘩してきた子は、目が笑っていても口が笑っていない。
だから私にとって口元は感情の裏口。
玄関をきれいに飾っても、裏口は開けっぱなしなんですよ。
口をとがらせる仕草に隠れた本音
口を尖らせるのは怒りではなく要求のサイン
本当に怒っている人は、口をとがらせません。
顔を背けて、唇を真一文字に結ぶ。
撮影現場で本気で機嫌を損ねた子の口元は、決まってこれです。
とがっている時点で、まだこちらに用がある。
私は、口をとがらせる仕草を怒りとして扱うのは間違いだと確信しています。
あれは要求のサインです。
気づいて、構って、でも言わせないで。
シャッターが半分だけ下りた店に似ていて、営業終了ではなく、声をかければ奥から出てくる。
子どもがおねだりする時の顔を思い出してください。
あの口の形が、大人になってもそのまま残っている。
違うのは、安心できる相手の前でしか蓋が開かないこと。
口をとがらせられる相手って、意外と限られているんです。
拗ねと甘えは同じ顔をしている
不満のとがらせと、甘えのとがらせ。
見た目はほぼ同じで、違うのは目の動きだけ。
不満の口は、相手をじっと見ながらとがる。何か言ってよ、の顔ですね。
甘えの口は、視線がちらちら泳ぐ。恥ずかしいから、見てほしいけど見ないでほしい。
ここを逆に読むと、その後の対応が全部ずれます。
Mさんの彼氏は、窓の外を見たり彼女をちらっと見たりしていたそうで。
だとしたら不満より、言いたいことを飲み込んだ構ってほしいに近い。
あ、これ嫉妬じゃない?と口を挟んだら、彼女はきょとんとしていました。
口をすぼめる仕草は別物です。
あれは考え事や集中の顔で、とがらせるより感情の色が薄い。
すぼめている時、相手の頭の中はあなたではなく作業のこと。
女性が口をとがらせる心理と男性の正解対応
好きな人の前でしか出ない無言の呼び鈴
ファッション系インフルエンサーのRさんが、飲みの席でさらっと言った一言が忘れられません。
「私、どうでもいい男の前では絶対に口とがらせないよ。無表情になるもん」
ドキッとしました!
女性の口とがらせは、甘えたい、構ってほしい、照れ隠し、キス待ち、言えない不満。
中身はいろいろでも、共通しているのは相手に何かを求めている状態です。
求める気持ちがない相手には、そもそも出ない。
出前の呼び鈴に似ています。
押したあと、玄関の前でじっと待っている。
言葉にすると重くなるから、顔で押す。
これが察してほしいの正体です。
不安な時の口もあります。
とがりながら視線が下に落ちる。
会えない日が続いた後や、他の女性の話が出た直後に出やすくて、私を選んでよね、の顔。
これは甘えの裏返しなので、責める場面ではなく抱き寄せる場面です。
退屈な時や、集中している時の癖もある。
退屈の口はスマホを見ながらとがるし、癖の口は作業の手が止まらない。
こちらを意識していないので、恋愛のサインとして読まなくていいやつ。
脈ありのサインと危険信号の見分け方
脈ありの口とがらせは、こちらをちらっと見て、目が合うとすぐ逸らす。
距離は変わらないか、むしろ近い。
声が普段よりほんの少し高くなります。
すぐ普通の会話に戻るのも特徴で、拗ねること自体が目的じゃないから長引かない。
危険信号は、視線が戻ってこないこと。
口をとがらせたまま窓の外、あるいはスマホ。
体がわずかに離れて、返事が別に、うん、まあ。
Rさんいわく、口をとがらせているのに目が合わない時は、試している段階ではなく呆れている段階。
ズーンときますよね…。
私の見立てでは、口とがらせ単体で脈を判断する男性は八割外します。
目と距離と声、この三点がそろって初めて読めるんです。
拗ねた彼女は理由を聞かれるのが一番嫌
男性ライフスタイル系インフルエンサーのYさんが、去年やらかした話。
彼女が口をとがらせたので、なんで?何が嫌だった?と真面目に聞いたんです。
結局、返ってきたのは二日間の既読スルー(泣)。
彼は理解しようとしただけなのに、彼女からすれば、拗ねた理由を証明させられる裁判みたいなもの。
正解は、まず気づいたことを一言で伝える。
さっきの言い方、きつかったね。
理由は聞かない。そのあと距離を縮める。手を握る、肩を寄せる、頭をぽんと触る。
言葉だけで終わらせると、頭では納得しても口はとがったまま。
体温が乗って、ようやく口元がゆるみます。
女性の拗ねは、放っておくと長引く。
男性と逆で、時間が解決してくれません。
この順番、私はベストだと断言します。
Yさんもここに切り替えてから、拗ねが十分で終わるようになったと聞きました。
彼女の口元が戻る瞬間を見るのが、ちょっと楽しみになったって(笑)。
男性が口をとがらせる心理と女性の正解対応
彼氏が言葉にしないのはプライドと渋滞
うちの二十六歳スタッフKの話です。
彼女が男友達と飲みに行った話をした時、口がとがってるよ、と指摘されたらしい。
本人の返事は、別に。
内心はぐつぐつ煮えていたのに、と本人が白状していました(笑)。
男性の口とがらせは、言いたいことを喉で止めた形。
言葉が口の手前で渋滞しているんです。
納得いかない、構ってほしい、嫉妬、照れ隠し、彼女の前だけの子ども返り。
女性と違って、求めるというより、言えない不満を抱えたまま固まっている。
プライドが邪魔をして、口だけが正直に動く。
褒められた直後に口をとがらせる男性もいます。
撮影でかっこいいですねと声をかけると、口を斜めにとがらせて、いや別に、と返すタイプ。
あれは嬉しさを隠す蓋なので、笑わずに受け流すのが優しさです。
彼女の前だけで口をとがらせる男性は、そこを安全地帯だと認めている証拠。
外では絶対に見せない顔を、あなたにだけ見せている。
そう受け取ってあげてほしい。
Mさんの彼氏も、後から聞いたら同僚の男性の話が引っかかっていたそうです。
電車の中で彼女が何気なく出した名前。
まさかそんなことで、と彼女は笑っていましたが、男の嫉妬はそんなことで起きる。
小さすぎるからこそ、本人は言えないんですよ。
機嫌が直るタイミングは放置でも追及でもない
放置すると余計に拗ねる。
追及するとプライドが傷つく。
Kに最も効いたのは、彼女が何も聞かずに隣に座って、肩に頭を乗せてきた時。
「あれは反則」と真顔で言うので、こっちが照れました。
マジで反則だな…と私も内心でうなずいていましたけど。
理由を聞かずに、物理的な距離だけ縮める。
そのまま少し時間を置く。
男性は自分のタイミングで話したい生き物。
口がゆるんだ頃、向こうから切り出してきます。さっきの話なんだけど、って。
そこで、うん、聞かせて、で十分。
やっぱりそうだと思った、だけは言わないでほしい。
せっかく渋滞が動き出したのに、また止まります。
男性の拗ねは短くて、三十分から一時間で戻る。
戻らない時は、口がとがっているのではなく閉じている。
それは拗ねではなく、別の問題です。
やってはいけない三つの対応
理詰め、笑う、無視。
Mさんは別の日に、彼氏のとがった口を見て、何その顔、とつい笑ってしまったと苦笑いしていました。
そこから彼の態度がいっそう冷えた。
拗ねている本人からすれば、渋滞している言葉を上から踏まれた気分ですからね。
無視は、呼び鈴を押したのに誰も出てこない家。
理詰めは、言えない理由を言わせようとする尋問。
正直なところ、笑うのだけは絶対に気をつけてほしい。
かわいいと思った時ほど、口から出てしまうから。
かわいいは心の中で噛みしめて、顔には出さない。
口をとがらせる相手の脈ありを見抜く三点セット
目線と距離と声をまとめて読む
男女どちらでも、判断の軸は三つ。
目線がこちらに戻ってくるか。
体の距離が縮まっているか、離れているか。
声が普段より高いか、低いか。
口をとがらせながら横目でこちらを見て、距離はそのまま、声がほんのり甘い。これは脈あり。
口をとがらせたまま視線は固定で外、体が離れて、声が低い。これは不満か、気持ちが冷めかけているか。
一つだけで判断すると外れます。
三つそろえて読む癖をつけると、びっくりするほど外れなくなりますよ。
声は見落とされがち。
拗ねながら声が高い人は甘えていて、声が沈む人は本気で引っかかっている。
電話で口元が見えない時も、ここだけは使えます。
喧嘩中と沈黙とデート帰りで意味が変わる
喧嘩の最中に口がとがったら、まだ折れる余地があるサイン。
そこで畳みかけると、口が閉じて本当の喧嘩になります。
沈黙の中で口がとがるのは、キス待ちか退屈のどちらか。
目が閉じ気味で距離が近ければキス待ち。
スマホを見ていれば退屈。
デートの帰り際なら、もう少し一緒にいたかった、が九割です。
LINEの返事を見た直後に口がとがるのは、その内容への不満。
口をとがらせた絵文字ひとつを送ってくる時も、同じ呼び鈴です。
文字で返すより、短い電話一本のほうが早く鎮火する。
人前で口をとがらせるのは、この人には拗ねていいという関係の表明でもあります。
Rさんは、好きな人の周りに人がいる時ほど、わざと口をとがらせるんですって。
それ、確信犯じゃん…と心の中でつぶやいたのは内緒です。
付き合う前の相手が口をとがらせたら、かなり良い兆候。
口をとがらせられる相手は限られる、と最初に書いた通りで、距離がまだ遠いのに出るのは、もう甘えていい相手だと決めている証拠です。
ここで告白のタイミングを逃す人が本当に多い(泣)。
口をとがらせる仕草をモテに変える方法
読み取れる人は安心感で選ばれる
インフルエンサーを何人も見てきて、はっきりしていることがあります。
モテる人は、サインを読むのが上手いのではなく、読んだ後の動きが軽い。
気づいた、でも問い詰めない。
そっと距離を詰めて、相手が話し出すまで待てる。
読み取れることを見せびらかす人は、逆に敬遠されます。
今拗ねてるでしょ、と言い当てた瞬間、相手は裏口を閉めてしまう。
気づいていることを、気づいていないふりで受け止める。
この余白が安心感になって、安心感は恋愛で何より強い武器だと私は言い切ります。
SNSでフォロワーに愛される人も、同じ動きをするんです。
コメント欄の小さな不満に気づいて、公開の場で言い当てず、そっとDMで拾う。
恋愛もフォロワー対応も、気づき方より拾い方で差がつく。
男性なら、彼女が口をとがらせたら三秒だけ黙って見て、笑わずに手を伸ばす。
女性なら、彼氏の口がとがったら何も言わずに隣に座り直す。
どちらも動きは小さいのに、あとで話を聞くとその場面ばかり覚えていてくれるんですよ。
自分の癖は回収できるかどうかで武器になる
自分が口をとがらせる側の人へ。
Rさんはこの癖を、ちゃんと武器にしています。
二人きりで、軽いお願いの時に、唇をつんと突き出す。
そのあと必ず自分の言葉で回収する。
さっきのは、もっと一緒にいたかっただけ。
この一言があるから、幼く見えずにかわいいで着地できる。
回収しない口とがらせは、ただの不機嫌です。
仕事の場で出る、三回以上続く、理由を最後まで言わない。
この三つがそろうと、めんどくさい人の箱に入れられてしまう。
男性の場合も同じで、別に、で押し通すのは損でしかない。
Mさんは彼氏の嫉妬を後から聞いて、キュンとしたと言っていました。
あの時、電車で一言言えていたら、三十分の沈黙はいらなかったのに。

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