がさつだよね。そう言われて、地味に凹んだことがある人、少なくないはず。友達同士なら笑って流せても、気になる相手に言われた瞬間だけは、変な汗が出る。
それ、現場でもよく聞く話です。インフルエンサーさんとご飯に行くと、恋愛相談の延長でこの話題がよく出てくる。見た目もキャラも完璧に見える子ほど、実はこういう指摘に弱かったりする。売れっ子でも悩むんだ、と最初は意外でした。でも聞けば聞くほど、がさつだと言われることと、育ちが悪いと言われることのあいだには、思ってたより共通点が多い。
今日は恋愛でどのくらい損してるのか、直せる部分はどこなのかを、実際に聞いた話を交えて書いていきます。
がさつと育ちが悪いは、実は同じ
まず断言したいんですが、このふたつ、他人から見るとほぼ同じ現象です。細かい所作にふっと出る余裕のなさとか、周りへの意識の向け方とか。育ちの良し悪しというより、無意識の癖が積み重なって見えてるだけ、というのが個人的な結論です。
以前、案件でご一緒してた美容系インフルエンサーの子が、飲みの席でぽろっとこぼしたことがあります。指摘されて一番へこんだのは容姿でも収入でもなく、箸の持ち方をデート中にやんわり直された瞬間だったそう。ザワッとした、と本人が言っていました。それまで自信満々だった空気が、その一言で一気にしぼんでいくのが分かったらしい(泣)。
うちの若いスタッフも似たようなことを言っていて、実家にいたころは誰にも指摘されなかった癖が、彼氏の家族との食事で一気に露呈したそうです。育ちのせいというより、単に指摘してくれる人がいなかっただけ。そう考えると、ちょっと救われませんか。
がさつという言葉と育ちという言葉が並んで検索される理由、実はここにあると思っています。指摘された瞬間、自分の性格の話なのか、家族まで否定された気がするのか、わからなくなる。その混乱こそが、一番しんどい部分なんじゃないでしょうか。
なぜここまで恋愛で重視されるのか、不思議に思う人もいるかもしれません。理由はシンプルで、出会って数時間で相手の中身なんてわからないから。だからこそ所作という表面的な情報から、性格や家庭環境まで一気に推測しようとしてしまう。乱暴なようで、実はすごく人間らしい仕組みだと思っています。
育ちが原因、で終わらせるのは正直もったいない
育ちが原因、で片づけてしまうのは、はっきり言ってもったいないです。家庭環境が影響する部分はゼロではない。けれど大人になってからの癖の大半は、日々の習慣で上書きできます。ここを勘違いしたまま諦めてる人、本当に多い。
恋愛市場でシビアに見られているのは生まれではなく、いまの立ち振る舞いです。相手の親御さんへの顔合わせで急に緊張するのも、結局はそこ。育った家がどうこうより、目の前の一挙手一投足のほうが、よっぽど雄弁に語ってしまう。
知り合いのスタッフが結婚の挨拶に行った日の話をしてくれたことがあります。本人いわく、名家でも何でもないごく普通の家庭育ちだったそうですが、お茶の出し方と靴の脱ぎ方だけで、相手のお母さんの表情がふっと和らいだのが分かったらしい。育った家の格じゃなくて、その場でどう振る舞えるか。見られているのは、結局そこだけなんです。
恋愛でひそかに減点されている仕草
食事の場でつい出てしまう癖
食事の場は、一番差が出ます。箸の使い方、器の持ち方、噛んでいるときの音。どれも本人にとっては当たり前すぎて、指摘されるまで気づかない。
知り合いのインフルエンサーから聞いた話で、妙に刺さったものがあります。彼女いわく、テレビに映る有名人ほど咀嚼音に無頓着な人は少ないらしい。売れる人ほど、見られてる前提で細部まで整えているということ。逆に言えば、そこを整えるだけで印象は簡単に変わります。
店員さんへの態度も、実はよく見られています。丁寧に接客してくれる人への態度がぞんざいだと、あ、と思われてそこで終わり。優しさの総量は、扱いにくい相手にどう接するかで決まる。これは恋愛に限った話じゃないけれど、デート中は特にチェックされている自覚を持ったほうがいいです。
お会計のときの一瞬も、わりと見られています。伝票を持つ持たないの話じゃなくて、お店の人への「ごちそうさま」があるかないか。たった一言の有無で、印象は簡単にひっくり返ります。
言葉のトーンと物の扱い方
言葉遣いも同じくらい響きます。「別に」「普通に」を連発する話し方、物を置くときのガシャンという雑な音。本人に悪気がなくても、聞いている側は無意識に育ちを想像してしまう。これはもう、脳の仕組み的にどうしようもない部分だったりします。
正直なところ、ここだけは絶対に気をつけてほしい。スマホをテーブルに投げるように置く癖がある人、結構多いと思います。物への扱いは、そのまま人への扱いだと相手に読まれる。悪気がないぶん、余計にもったいない。
声のボリュームも同じです。静かなお店で急にゲラゲラ笑う瞬間、相手はスッと冷めていたりする。本人は盛り上がってるつもりなのに、周りとの温度差にまったく気づいていない。これ、わりと痛いパターンかもしれません。
身だしなみに滲む余裕のなさ
意外と見落とされがちなのが、身だしなみの整え方です。清潔感があるかどうかより、細部への意識があるかどうかが見られている。靴のかかとがすり減っていたり、鞄の中身がぐちゃぐちゃだったり。本人は気にしていなくても、相手はふとした瞬間に見ています。
香りのケアも、案外チェックされているポイントです。強すぎる香水も、何のケアもしていない無臭さも、どちらも気を使えていないサインとして受け取られやすい。ちょうどいい塩梅、これが意外と難しいですよね。
まさかそんなところまで、と思うかもしれません。でも顔合わせの場で相手の親が最初にチェックするのは、案外そういう細部だったりするんです。
LINEやメッセージの返信に出る雑さ
最近すごく感じるのが、対面よりオンラインのやり取りのほうが、がさつさが出やすいということ。既読スルーの絶妙な塩梅とか、スタンプ一個だけの返信とか、句読点のない殴り書きみたいな文章とか。
知り合いのインフルエンサーのマネージャーが苦笑いしながら言っていたんですが、彼女たちはファンへの返信ひとつでも文面を三回は見直すそうです。恋愛相手へのメッセージだけ雑になる人、実はすごく多い。画面越しだからこそ、逆に手を抜いていることがバレやすいという事実、案外見落とされています。
夜中に届く一行だけの「了解」に、こっそり傷ついた経験がある人。それ、気のせいじゃないです。文字だけのやり取りは行間が消えるぶん、雑さがそのまま伝わってしまう。
好かれる人が無意識にやっていること
ここまで読んで、うわ、自分のことかも!そう思った人へ。大丈夫です。これは性格診断ではなく、習慣の話だから。
好かれる人と好かれない人、才能の差だと思われがちですが、現場を見ている限りそんなことはないです。むしろ紙一重で、ちょっとした受け止め方のクセが分かれ道になっている。
好かれる人に共通しているのは、指摘を素直に受け止められることだと思います。彼氏に箸の持ち方を直されて、最初は落ち込んでいたインフルエンサーの子がいました。でも半年後には全然違う所作になっていて、正直こちらが驚いたくらい(笑)。
逆に一番もったいないのは、指摘されたことに傷ついて、相手を遠ざけてしまうパターンです。せっかく教えてくれているのに。愛情から出た指摘なのか、ただの否定なのか。そこの見極めだけは、してほしいと思います。
あと意外と効くのが、初対面での相手の名前の呼び方です。名前を覚えて、会話の中でさらっと呼ぶ。それだけで、雑に扱われている感覚が消えて、ちゃんと見てもらえていると伝わる。丁寧さは、結局そういう小さな積み重ねでできています。
指摘されたときの受け止め方で差がつく
突然ですが、これだけは言い切れます。伸びる人と伸びない人の差は、才能じゃなくて受け止め方です。
指摘された瞬間、頭の中で、そんなに雑に見えてた…って思う。あの気まずさ、痛いほどわかります。でもそこで固まらずに、へえ、次から気をつけよう、で流せる人は、恋愛でも仕事でも伸びが早い。育ちを言い訳にする人と、今日から直す人。その差は、思っている以上に開いていきます。
プライドが邪魔をするタイプ、正直言うと一番苦労します。指摘そのものより、指摘されたという事実にカッとなってしまう。相手は性格を否定したいわけじゃなくて、ただ気づいてほしいだけなんですけどね。
顔合わせや結婚の場面で慌てないために
そこで慌てないための一番の近道は、育ちを取り繕うことじゃなくて、いまの所作を淡々と整えておくこと。テーブルマナーの本を一冊読むより、日々の食事で箸の持ち方を一つ直すほうが、よっぽど効きます。
個人的におすすめしているのは、一日ひとつだけ直すと決めること。今日は物を置くとき音を立てない、明日は「ありがとう」を一回多く言う。欲張って全部を一気に変えようとすると、大体三日で挫折します。
将来の子どもに同じことを繰り返さないために
これは結婚を意識し始めた人からよく聞く話なんですが、自分の育ちにコンプレックスがある人ほど、将来子どもにも同じことをしてしまうんじゃないかと、先回りして不安になる傾向があります。
でも冷静に考えると、それって逆に強みです。無自覚に同じことを繰り返す人と、一度自覚して向き合った人とでは、子どもへの接し方はまったく違うものになる。育ちを恥じる必要はなくて、そこに気づけた時点で、もう一歩前に進んでいると思っていいです。
がさつと言われて傷ついた経験、現場で何度も見てきました。でもその傷は、直せない欠陥の証明じゃない。ただの伸びしろです。
育ちも性格も、変えられない部分と変えられる部分が、いつも半分ずつ混ざっています。変えられない半分にしがみつくより、変えられる半分に手をかけたほうが、絶対に得ですよ。

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