30代・40代ママと比べてわかった、若さが武器になる場面とならない場面
20代で産んだことのアドバンテージを、体力だけで語るのはもったいない。
体が若いのはたしかで、夜泣きの連続でも翌朝に引きずらないスタミナがある。子どもが10歳になったとき、親がまだ30代というのは、一緒に走れる、一緒に笑える、その密度が違う。
ただ、正直なところこれだけは言っておきたい。20代での出産が「常に有利」というわけじゃない。
一緒に仕事をしていたスタッフのひとりが、28歳で第一子を産んだ直後に言っていた言葉が忘れられない。「キャリアの途中で抜けた感覚が、ずっとつきまとった」。
20代インフルエンサーも、「20代で産んでよかったと思える日が来るまで、2年かかった」と話していた。
30代・40代での出産は、経済的な安定や、自分のアイデンティティが固まった状態で子どもを迎えられるという強みがある。一方で20代は、子どもと一緒に自分も育っていく、という感覚に近い。どちらが上でも下でもなく、ただ時期が違うだけ。
勝ち負けで測ろうとしたとき、必ず誰かと比べることになる。比べた瞬間に、自分の時間が止まる。
インフルエンサーが言い放った一言
ある日のミーティング後、雑談でそれを聞いた。
「勝ち組とか負け組とか、誰が決めるの。そんなランキング、私が入りたいやつじゃない」。
さらっと言ったけど、その場の空気がしんとなった。彼女は23歳で出産して、今は夫婦でビジネスをしている。幸せそうに見える。実際、幸せそうだ。でも、それは最初からそうだったわけじゃない。
産後1年は、夫婦関係がぼろぼろだったと言っていた。
出産後に恋愛感情が冷めていくのは、あなたのせいじゃない
産後に夫への気持ちが薄れる。触れてほしくなくなる。これを「愛情が消えた」と解釈して、パニックになる人がいる。
違う。ホルモンの話をしたい。
授乳中はオキシトシンが大量に分泌される。これは子どもへの愛着を強化するホルモンで、同時にエストロゲンを抑制する。エストロゲンが下がると、性欲が落ちる。膣が乾燥しやすくなる。感情がフラットになる。
つまり、夫をときめかせる余力が、体の仕組みとして削られている時期がある。
これをただの「言い訳」で終わらせると、夫婦関係の本当の問題を見逃す。
「産後半年、夫の顔も見たくなかった」という話
チームのスタッフのひとりが、ある夜のご飯の席で話してくれた。第二子を産んで半年ほどのときのことだ。
「夫がリビングで笑ってテレビ見てたとき、ドアを閉めた。音を立てて。その意味、わかった?」
わかった。
ワンオペで夜中まで子どもをあやして、泣き止まなくて、背中がバキバキで、それでも夫は翌朝すっきりした顔で出勤する。その光景に、言葉にならない何かが積み重なっていく。怒りともちがう、悲しさともちがう。じわじわと体の奥に溜まっていくやつ。
セックスレスになったのは、感情のたがが外れたからじゃなく、「この人と同じ空気を吸うのが苦しい」という段階まで来ていたから、と彼女は言った。
産後のセックスレスを「どうすれば再開できるか」という技術論で語るコンテンツは山ほどある。でも根本はそこじゃない。夫婦の間に、見えない溝が静かに広がっていたことが問題だった。
すれ違いが始まるのは、突然じゃない
夫婦関係が壊れるとき、多くの場合は大きな事件がきっかけではない。
「おつかれ」のひとことが消える。食事中にスマホを見る時間が増える。「今日どうだった?」を聞かなくなる。そういう小さなことが積み重なって、気づいたころには会話が業務連絡だけになっている。
インフルエンサーのひとりが、関係が冷え切る直前に気づいたサインとして話していたのが、「夫のことを友人に話さなくなった」だった。愚痴じゃなく、単純に話題に出なくなる。それが始まりだったと言う。
存在が背景に溶け込んでいく感覚。悪くなっているわけじゃないけど、温度がない。
関係を立て直したカップルに共通していた、たった一つの習慣
複数のインフルエンサーやスタッフの話を聞いていて、関係が回復したカップルに共通することがひとつあった。
子どもが寝た後の15分を、二人だけの時間にすること。
テレビをつけない。スマホを触らない。ただ、今日起きたことを話す。それだけ。
シンプルすぎて拍子抜けするかもしれない。でも、私はこれが最も確実な方法だと確信している。なぜなら、感情のすれ違いは情報の共有不足から始まっていることが多く、15分の対話がそのズレを毎日リセットするから。
劇的な解決策を求めている人には地味に映るかもしれない。でも、派手な方法でうまくいったカップルを、少なくとも私の周りでは見たことがない。
子育てに全振りした先で、自分が消えていく
20代ママが感じる孤独の種類は、少し特殊だ。
友人はまだ独身で、夜に自由に飲みに行けて、恋愛で一喜一憂している。そのグループLINEが動くたびに、スマホを伏せたくなる。羨ましいのか、悲しいのか、自分でも判断がつかない。
「女として見られたい」という気持ちを、誰かに言うのが怖い。ワガママに聞こえそうで。でも、それはワガママじゃない。
愛され続けた人が共通してやっていたこと
夫婦関係も良好に見えるインフルエンサーたちを観察していると、ある共通点に気づく。
自分の機嫌を、自分でとっている。
月に一度でも、子どもを預けて自分だけの時間を作る。好きな音楽を聴きながら歩く。好きな服を着て、どこかに行く。誰かに会う。その積み重ねが、自己肯定感の土台になっていた。
夫に愛されようとする前に、自分が自分を大事にしているかどうか。鏡を見たときに「今日の私、悪くない」と思えているかどうか。それが、パートナーからの見られ方にも確実に影響する。
あるインフルエンサーが雑談でぼそっと言っていた。「ぼろぼろのTシャツで毎日過ごしてたとき、夫も私を見なくなってた。気合い入れた日は、なぜか視線が変わった」。
外見の話だけじゃない。自分の中の温度の話だよ。

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